最近、面白いことに気付きました——

ニューヨーク・メロン銀行が「今週、FRBが“タカ派的利下げ”をするかもしれない」と言っています。
矛盾して聞こえますよね？利下げなのにタカ派？

実際には、“表向きは強気、実際は金融緩和”というやり方です。
口では「インフレを抑制し、警戒を続ける」と言いながら、裏でこっそり金利を下げる。
市場の不安を和らげつつ、あまり弱腰にも見せたくない。
なかなか難しい立ち回りです。

でも一番面白いのはここから——
FRB内部も今、結構混乱しているんです。
議長交代の時期が迫り、委員会内の意見が真っ二つに分かれている。
ドットチャートを見れば分かります：
一方は来年には緩和すべきだと考え、もう一方は引き締め継続を望んでいる。
会議は討論会より激しくなっているかもしれません。

今、市場が心配しているのは利下げそのものではなく、
FRB内部で統一見解がないこと。
この意見の食い違いこそが、本当の不確実性の源です。

とはいえ、
こういう政策の混乱期には極端な相場が起きやすいものです。
不確実性自体がボラティリティの触媒ですから。
BTCやETHのようなリスク資産にとっては、
チャンスの窓かもしれないし、落とし穴かもしれません。

どちらにせよ、傍観しつつも自分のポジションはしっかり考えておきたいですね。