機関投資家のセンチメント回復?世界のデジタル資産ETP、先週の純流入額は7.16億ドル



Coinsharesの週間レポートによると、機関投資家の市場センチメントが改善する中、世界のデジタル資産ETPは先週7.16億ドルの純流入を記録し、2週連続で資金流入となった。

この流れを受け、世界のデジタル資産ETPの運用資産総額(AUM)は1,806億ドルまで回復し、11月の安値から7.9%増加した。しかし、過去最高の2,640億ドルには依然として大きな開きがある。

地域別では、米国市場が4.83億ドルの流入で首位となり、ドイツとカナダがそれぞれ9,690万ドルと8,070万ドルの資金を集めている。この流入トレンドは、センチメントの回復が一部の地域に限られたものではなく、複数の主要市場が共同で牽引していることを示している。

資産クラス別では、ビットコインが依然として資金の主な流入先となっており、先週の純流入額は3.52億ドルだった。一方、ビットコインショートETPプロダクトは1,870万ドルの資金流出となり、2025年3月以降で最大の単週流出を記録。この現象は、市場の悲観的なセンチメントが一時的な底に達した可能性を示している。

同時に、一部のアルトコインも市場の高い注目を集めた。XRPは単週で2.45億ドル近い資金流入があり、年初来の累計流入は31億ドルと市場予想を大きく上回った。Chainlinkも5,280万ドルという過去最高の単週流入を記録し、この通貨の市場人気と資金集中度の高さがうかがえる。

しかし、先週の日次データを見ると資金流入は一様ではなく、木曜日と金曜日には米国のインフレ指標発表を受けて小幅な流出も見られた。このことから、市場のマクロ経済的不確実性が短期的な資金フローに影響を及ぼす主な要因であることが分かる。

総じて、先週の資金フローは機関投資家資金が多様な形で暗号市場に再流入していることを明確に反映している。ビットコインから一部アルトコインへの追加配分、そしてビットコインショートETPからの資金撤退が市場の底打ち期待をさらに強めている。

ただし、投資家センチメントと資金規模の本格的な回復は、マクロ経済の転換(例えば米連邦準備制度の安定的な利下げ路線)や、暗号資産が新たな強力なファンダメンタルズストーリーを形成できるかどうかにかかっている。とはいえ、それまでは市場修復プロセスが波乱含みで進むことになりそうだ。

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