米連邦準備制度理事会（FRB）の政策会議まで、カウントダウンはあと48時間。市場のムードは微妙に変化し始めています。

先物市場を見ると、トレーダーたちは現在、利下げ幅を25ベーシスポイントと予想してポジションを取っています——でも忘れてはいけません、これはあくまで資金の動きによる“票”であり、FRBが公式に発表したシナリオではありません。会議当日になって、パウエル議長が予想外の方向転換をしないとも限りません。

さらに興味深いのは、世界の中央銀行の動きが全くバラバラになっている点です。欧米は「金融緩和競争」に突入していますが、日本銀行は逆に動き、利上げを検討中です。国内では、1年物LPRが現在3.0%で推移しており、この流れなら来年には3%を下回るのはほぼ確実と言ってもよいでしょう。

今後注目すべきポイントは2つ：

1つ目は、会合後の声明文の表現。FRBが予想よりハト派的か、それとも急にタカ派的になるかが、市場の短期的な動向を直接左右します。

2つ目は、相場の反応ロジック。「好材料出尽くし」で天井を打って下落するのか、「期待外れ」でパニック売りが起こるのか？ここが本当の正念場です。