ここ数日、世界の市場は少し精神分裂気味です。米連邦準備制度理事会（FRB）は利下げ期待がヒートアップしている一方、日本銀行は逆に金融引き締めを示唆しています。暗号資産業界もまだ方向性が見えていませんが、冷静に考えると、日本の市場規模では大きな騒動になる確率は高くありません。

本当に注目すべきは来週のイベント――12月9日から10日のFOMC（米連邦公開市場委員会）です。現在、市場はほぼ一方的に25ベーシスポイントの利下げに賭けており、フェデラルファンド金利は高い確率で3.75%-4%に下がると見込まれています。CMEのデータでは、利下げ確率は87%にまで達しています。

しかし結局、一番の不確定要素はパウエル議長です。彼の発言は非常にブレがあり、前回は強気だったのに、今回はもしかするとハト派に転じるかもしれません。