最近市場でちょっと奇妙な現象が起きています——USDTが割安で取引されている一方で、あるコンプライアンス取引所では逆にプレミアムがついています。その裏には一体どんなカラクリが隠れているのでしょうか？

まずは頭をリセットして、データをもとに考えてみましょう。

ここ数日、ビットコインは89,000ドル前後をうろうろしています（最安値は88,100ドルまで下がりましたが、ここでは89,000ドルで計算します）。今の国内の状況はどうでしょう？多くの人が必死にUSDTを売り払っています。みんなが89,000ドルでBTCを売ってUSDTに換えて終わりだと思うかもしれませんが、それは違います。

数日前はUSDTのレートが7.13で、89,000USDTは633,680元の価値がありました。今はどうでしょう？6.95のレートでは、実際に手に入るのは618,550元だけです。この間に2.4%が直接消えてしまっています！言い換えれば、あなたは89,000ドルで売ったつもりでも、実際には86,864ドルしか手にしていないことになります（7.12のレートで逆算）。ドル自体は値下がりしていないのに、BTCをUSDTに、さらに人民元に換える過程で損をしているのです。

あなたは2.4%のディスカウントでビットコインを売っていることになります。

逆に、今人民元でUSDTを買って、さらにBTCを買う人は、表向きは89,000USDTで買っているものの、実質的なコストは86,864ドルだけです。この計算、理解できましたか？

さらに海外を見ると、あるコンプライアンスプラットフォームではUSDTでBTCを買うとプレミアムがついています——これはアメリカの資金が積極的に買い集めている一方で、こちらではディスカウントで売られているということです。USDTが7.12に戻れば、アメリカ側は自動的に2.4%の利益を得ることになります。当然、今人民元でUSDTを買い込む人も同じ2.4%の利益を得られるわけです。

年収5,000万USDTのトレーダーの友人が言うには、今は買い取りだけで売り出しはしていない、USDTをひたすら溜め込んでいるそうです。

では、真実は何でしょうか？みんなが逃げているのではなく、あなたがディスカウントで売ったUSDTを資金力のある大口が吸い上げているだけなのです。市場を動かすのはいつだって資金力のある者であって、個人投資家ではありません。

計算してみてください：もし新たな資金が流入しなかった場合、USDTが7.12に戻った時点で、人民元ベースでBTCが86,864ドルを下回らなければ損はしません。もし89,000ドルのままなら、今618,550元で買ったBTCは633,680元の価値になります。

あなたのUSDTはディスカウントで売られ、ビットコインもディスカウントで売られています。誰に売っているのでしょうか？よく考えてみてください。