最近、2つの重要なニュースが、ステーブルコイン市場の静寂を完全に打ち破りました。

まず本土側から話します。13の部門が異例にも一堂に会し、発したシグナルは非常に明確です：仮想通貨関連の業務はすべて違法な金融活動に該当し、ステーブルコインを用いたマネーロンダリングや資産移転行為は厳しく取り締まられるというものです。これは警告ではなく、実質的な「一掃」措置であり、デジタル人民元の道を切り開くことが目的です。

一方で香港は、全く異なる路線を歩んでいます。ステーブルコインの禁止は考えておらず、極めて厳格なライセンス制度を設計しました。金融管理局の副総裁も「ハードルは非常に高い」と率直に述べており、サンドボックステストに進んでも正式なライセンスが取得できるとは限りません。裏を返せば、テザーのような巨大プレイヤーから市場の主導権を取り戻し、資格のあるライセンス保有機関に委ねたいという意図です。さらに利用シーンも限定されており、プロ投資家の参加や越境貿易決済などの実体経済分野が中心となります。香港が目指しているのは「エリートクラブ」型の金融実験区です。

この2つの動きが市場にどのような影響を与えるのでしょうか？

資金の流れに根本的な変化が生じます。本土でのUSDT取引チャネルのリスクが急増し、撤退して様子を見るか、より透明性の高いUSDCなどの代替手段にシフトする選択肢が増えるでしょう。業界構造も大きく再編されます——最大のステーブルコインが2つの主要市場で同時に規制を受ける中、規模とスピードで無理やり拡大してきた時代は終わりを迎えました。これからはコンプライアンス力が勝負の分かれ目となり、それがプロジェクトの生死線となります。

もう一つ注目すべきポイントがあります：香港のサンドボックス実験は本当に成功するのか？もし本当に伝統的な資本が暗号資産の世界に入る正規ルートとなれば、その意義は非常に大きいでしょう。

現在、局面は非常に明確になっています——ルールの書き換えが完了しました。危機が迫っていると見る人もいれば、コンプライアンスの波に乗った新たなチャンスを見出す人もいます。この規制主導の大シャッフルの中で、最後に笑うのは誰だと思いますか？