ETHは現在3,170ドル付近で行ったり来たりしており、多くの人がチャートを凝視しても方向感がつかめずにいます。慌てることはありません。最新の重要ニュースと4時間足チャートを組み合わせれば、この局面の行方はある程度読めます。

**まず大きな背景：日本が動きを見せようとしている**

米銀が最新予測を発表——日本銀行が12月に利率を0.75%まで引き上げる可能性が高く、その後は半年ごとに追加利上げがある見通しです。一見、暗号資産市場とは無関係に思えますが、大きな影響があります。

論理は簡単です：日本が利上げを行えば、世界中の一部のホットマネーが高リスク分野から撤退し、伝統的な資産に回帰する可能性があります。短期的には軽いネガティブ材料ですが、逆に資金が引き締まる局面では、分散型でリスクヘッジとなる暗号資産に注目が集まることもあり、長期的にはチャンスとなる可能性もあります。利上げ＝弱気と決めつけるのは早計で、市場は常に一方通行ではありません。

**テクニカル面を見ると：この位置は微妙**

ETHは現在3,100〜3,200ドルのレンジ内で膠着状態です。下は3,100ドルが強力なサポート、上は3,200ドルが根強いレジスタンスです。ポジティブなシグナルとして、4時間足では黄白2本の移動平均線がゼロライン上でゴールデンクロスを形成しており、短期的な上昇圧力が感じられます。

しかし問題は出来高が伴っていないことです。アクセルを半分しか踏んでおらず、車は加速したいけど全力では突っ込めないような状況。市場の取引は閑散としており、多くの資金が様子見に回っています。多空両者が今まさに拮抗しており、どちらにも決定的な優位性はありません。こういう時は焦ってフルベットしないことが肝心です。

**現状の見方は？**

要するに「テクニカルは上を目指したいが、ファンダメンタルズが足を引っ張る」膠着状態です。ゴールデンクロスは理論上ブレイクの土台ですが、日本の利上げ観測が資金の流れに迷いを生んでいます。3,200ドルの壁を超えられるかどうかは、今後の出来高次第です。もしこのまま低調ならレンジ継続、出来高が伴ってゴールデンクロスと連動して上に抜ければ、3,200ドル上の空間が本格的に開けてきます。

現段階での戦略はシンプルです：天井や底を予想せず、3,100ドルと3,200ドルの2つの重要ポイントに注目し、市場の動きを見守りましょう。