ブラックロックCEO、市場の調整局面でソブリン・ウェルス・ファンドが密かにビットコインを蓄積していることを認める

ソース：ETHNews
原題：ブラックロックCEO、ソブリン・ウェルス・ファンドがビットコインの下落時に密かに買い増していると発言

ブラックロックCEOのラリー・フィンクは、複数のソブリン・ウェルス・ファンド（政府系ファンド）が最近の価格下落を利用してビットコインを積極的に買い増し、長期保有を拡大していることを認めた。

2025年12月4日のインタビューで、フィンクはこれらの政府支援の投資ファンドが「より多く購入した」と明かし、ビットコインが過去最高値から急落した際に買い増しを行ったと述べた。

ソブリンファンドは$80,000台で積み増し

フィンクによると、名前は明かされていないが、これらのソブリンファンドはビットコインが$126,000超のピークから$80,000台に下落した局面で購入を強化したという。

これらのファンドは下落をリスクのシグナルとはみなさず、戦略的な参入ポイントと捉え、長期的なエクスポージャーを重視して「段階的に」ポジションを積み増している。

この発言は、歴史的に保守的かつリスク回避的なソブリン投資家が、今やビットコインを数十年単位の投資ポートフォリオの信用できる構成要素と見なしていることを示している。

長期戦略が形に

フィンクは、これらのファンドが短期的な利益のためにビットコインを取引しているわけではないと強調した。むしろ、市場の調整局面を利用して段階的にポジションを築くという、従来型のリザーブマネージャーに似たアプローチを採用しており、政府や国有ファンドによるデジタル資産への見方が大きく変化していることを示している。

ビットコインのさらなる正当性の証明

この公開情報は、ビットコインが国際金融において一層正当な存在となったことを裏付けるものだ。ソブリン・ウェルス・ファンドが買い手層に加わることで、ビットコインが投機的な周縁商品から、戦略的かつ長期的なマクロ資産へと移行していることが強調される。フィンクの発言は、規制された金融商品を通じて機関投資家のポートフォリオに組み込まれるビットコインの状況とも一致している。

機関向けビットコインETFが需要を牽引

レポートでは、現物ビットコインETF商品の成長が引き続き加速していることにも触れられている。これらの商品は史上最も成長の早いETFとなっており、規制下でビットコインへのエクスポージャーを求める機関投資家の主要な参入経路となっている。ソブリンファンドもこうした商品を通じて参入している可能性がある。

ソブリンファンドによる積み増しが公に認められたことで、ビットコインの投資家層は新たな段階に突入しているようだ。今後は機関投資家のみならず、国家レベルの資本がデジタル資産に数十年単位で配分する時代が到来している。