マイケル・バーリがビットコインへの厳しい批判を再表明、「無価値だ」と発言

出典：ETHNews
元のタイトル：マイケル・バリー、ビットコインに対する辛辣な批判を再表明「無価値だ」と発言
元リンク：https://www.ethnews.com/michael-burry-renews-his-harsh-bitcoin-critique-calling-it-worth-nothing/
2008年の金融危機を予測し、『マネー・ショート』で描かれた投資家マイケル・バリーが、ビットコインに対する新たな厳しい批判を展開しました。

2025年12月2日のポッドキャストでバリー氏は、ビットコインの価値を完全に否定し、「ビットコインは無価値だ」と主張。さらに、ビットコインが10万ドルに到達したことについて「今年の市場で見た中で最も馬鹿げたことだ」と述べました。

バリー氏、ビットコインをチューリップバブル以上と批判

インタビューの中でバリー氏は、最近のビットコインの高騰を17世紀のチューリップバブルになぞらえ、「仮想通貨バブルは犯罪行為を助長するため、さらに悪質だ」と指摘しました。

この発言は、今年初めにビットコインが急反発し、10月には史上最高値となる12万ドル超を記録した後、ここ数週間で大きく変動したことを受けたものです。

バリー氏は以前からデジタル資産に懐疑的であり、2021年には「ビットコインはレバレッジの効いた投機バブルで、規制による取り締まりに脆弱だ」と警告しており、この見解はいまも変わっていません。

他の懐疑派による批判も

バリー氏だけでなく、長年ビットコイン批判を続けてきた金支持者のピーター・シフ氏も「ビットコインは本質的価値のない投機的で偽物の資産だ」と繰り返しています。こうした意見は伝統的なマクロ投資家からの強い懐疑心を反映していますが、アナリストによれば、ビットコインには高いボラティリティの中でも依然として機関投資家の資金流入が続いています。

批判再燃の背景

バリー氏の今回のコメントは、2年間の公の沈黙を破ってのもので、エヌビディアやパランティアといったAI関連企業に対する新たな弱気ポジションの開示とともに表面化しました。彼の主張は、一部のリスク資産に見られる持続不可能な熱狂ぶりに対する警鐘であり、ビットコインはその極端な例だというのが彼の見解です。

一方、暗号資産市場全体では意見が分かれています。直近の乱高下にもかかわらず、短期的なビットコインの再上昇を予想するアナリストもいれば、バリー氏のように資産の長期的な持続性に根本的な問題があると主張する懐疑派もいます。