米国初のCFTC規制下のレバレッジ現物取引所が登場へ

【仮想通貨業界】米国の暗号資産デリバティブ分野で新たな動きがありました。

12月4日、デリバティブ取引所Bitnomialが、CFTC（米商品先物取引委員会）の規制枠組み内で運営される初のレバレッジ付きリテール現物暗号資産取引プラットフォームを立ち上げると発表しました。この話はなかなか興味深いもので、これまで機関投資家やブローカーが現物取引に手を出す場合、州単位のマネートランスミッター規制に従う必要がありましたが、今回は直接連邦レベルのCFTC体制に入ることになります。

このシステムは、2つのライセンス取得済み法人を基盤に運営されます。ひとつは指定契約市場であるBitnomial Exchange、もうひとつはデリバティブ清算機関であるBitnomial Clearinghouseです。プラットフォームの最大の売りはネット決済サービスで、個人投資家も機関投資家も利用でき、現物・永久・先物・オプションの組み合わせ証拠金に対応しています。つまり、複数回に分けて証拠金を預ける必要がなくなり、資金効率を高められるということです。

Bitnomialの創業者兼CEO、Luke Hoersten氏はこの件に自信を見せており、「レバレッジ付き現物取引が、ついにパーペチュアル・先物・オプションと同じ規制レベルで扱われるようになった」と述べています。予定では、このプラットフォームは12月8日の週に正式始動するとのことです。

業界全体にとって、これはひとつのシグナルかもしれません。米国でコンプライアンスに則ったレバレッジ付き現物取引が実現しつつあり、今後は個人投資家も機関投資家も、より多様な取引の選択肢を持つことになりそうです。