ゴールド信者のシフ氏がオンチェーンゴールドプラットフォームを推奨、ブロックチェーンを称賛しつつビットコインをけなす

【コイン界】長年ビットコインを批判してきたあのピーター・シフが、最近なかなか面白いことをやった——T-Gold.comというサービスを立ち上げ、金庫に眠っている本物の金銀をブロックチェーン上に載せることにしたのだ。

さらにドラマチックなのは、この金にこだわるシフ氏がCZとのディベートで思わず本音を漏らしたこと。彼自身の口から「ブロックチェーンは金を“持ち運びやすく、分割しやすく、交換しやすく”でき、しかも金本来の価値保存機能を損なわない」と認めたのだ。この発言は、彼から出たとは意外だった。

とはいえ、話の流れを変えて、シフ氏はやはりビットコインを批判するのを忘れなかった。データを指摘し、「2021年から見るとビットコインは金に対して価格がすでに4割下落している」と述べた。彼の目には、ビットコインは内在価値のない“空気”に見えるようだ。

一方、CZは落ち着いて現実の決済事例を挙げて反論し、ビットコインの実用性を実例で示した。両者はそれぞれの主張をぶつけ合った。

最も笑えたのは最後——シフ氏が大手取引所に「自分のゴールドトークンを上場できないか」と持ちかけたことだ。この行動、現実的と言うべきか、それとも自分で自分を否定したのか。いずれにせよ、伝統金融と暗号資産の境界はますます曖昧になってきている。