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昨夜、市場でかなり不思議な光景が現れました。USDT対人民元の為替レートが7を割り込み、ETHは1日で10%もの上昇を見せました。多くの人が最初に感じたのは「安定通貨さえ下落するの？」という困惑で、「何か大きな出来事が起こるのでは？」と不安になるのも無理はありません。

しかし、視点を少し広げてみると、事はそれほど単純ではありません。表面上は為替レートの数字が動いているだけに見えますが、実際には2つの力が市場で正面衝突しており、こうした衝突は何かを示唆していることが多いのです。

**まず1つ目の力：金融政策の予想が大きく変化していること。**

最近、市場ではトランプ氏が現FRB議長を交代させ、よりハト派のハセット氏を起用するという噂が流れています。この噂が本当かどうかは別として、市場はすでに動き始めています。12月の利下げ確率は現在ほぼ90%に迫っており、来年1年間での利下げ幅は50ベーシスポイントに達するとの見方も出ています。

ドル安はほぼ確実な情勢となり、人民元は受動的に上昇、USDTのオフショア為替レートも当然ながら圧力を受けます。現在見られる7以下というレートも、まだ底ではない可能性があります。

**2つ目の力：規制当局によるグレーゾーンへのピンポイントな取り締まり。**

最近、USDTを使った違法な両替やマネーロンダリングの摘発が非常に厳しくなっており、多くのクロスボーダー資金の運用余地が狭まっています。一部の保有者はリスク回避のために売却に動き、短期的に供給量が急増、為替レートが直接押し下げられています。これは感情的な売り圧ではありますが、影響は現実的です。

ここで疑問が生まれます。USDTが下落しているのに、なぜ主流コインが逆に上昇しているのか？これこそ考える価値のあるポイントです。

ロジックは実はシンプルです。ドル安が見込まれる中、世界中の資金は新たな安全資産を探す必要があり、暗号資産市場がちょうどその需要を受け止めているのです。また、規制強化は短期的には恐怖を生みますが、長期的には不正資金を排除し、機関投資家の参入環境を整えることにつながります。

過去のデータも興味深いものです。過去のサイクルを振り返ると、毎回大相場が始まる前にUSDTの為替レートが短期的に下落しています。これはたいてい、資金がオフマーケットからオンマーケットへと流れ先を変えていることを意味します。お金が逃げているわけではなく、プールを変えているだけなのです。

**今、市場の心理は明らかに分かれています。**

新規参入者はUSDT価格の下落を見て本能的に不安になり、「安定通貨でさえ安定していないなら撤退すべきか？」と考えるでしょう。しかし、何度もサイクルを経験したベテランはむしろ冷静で、中にはすでに動き始めている人もいます。今の安値でUSDTをコインに換え、後で為替レートが回復した際に再びUSDTに戻せば、その差額が丸ごと利益になります。

もちろん、こうした取引には市場のタイミングを読む力が必要です。小数点の上下にばかり気を取られていると苦しいでしょう。しかし、トレンドに目を向ければ──FRBの政策転換、適法資金の流入、主流コインの値動き──これらのシグナルが重なって、すでにかなり明確な流れが見えてきます。

あなたはどう考えますか？U価格はさらに下落すると思いますか？それともすぐに反発するでしょうか？コメント欄であなたの見解を聞かせてください。